鮨をおいしく食べる
「鮨」は江戸時代、屋台の気軽な食べ物として発達してきました。
鮨職人は握った鮨に「煮切り醤油」や「煮詰め」を引いて、客の前に置いていました。客はそれを手で素早くつまんでは、茶を飲み、のれんで手を拭いて、屋台を後にするという具合でした。
ですから、昔はそこでゆっくりおしゃべりしたり、お酒を飲んだりする雰囲気ではなかったようです。
すきやばし次郎は、その「江戸前」を守って、出来たてのにぎりを美味しく召し上がっていただいています。
その1 手でつまむ
鮨を持つときに、上からかぶせるように持ち上げると、鮨種を軽くトッピングしている軍艦巻きなどは、口に運ぶと鮨種が落ちてしまうことがあります。そっと持ち上げて、そのまま一口でいただきましょう。
その2 箸でつかむ
黒板に置かれたにぎりずしを箸でつまむ場合には、にぎりを神輿に見立てて、その黒板に沿って箸を担ぎ棒のように渡し、両脇からそーっと持ち上げるようにしてつかみます。箸でにぎりを斜めに持ち上げようとすると、必ず鮨めしが崩れ落ちます。
その3 すし種を落とさず食べる
鮨を持つときに、上からかぶせるように持ち上げると、鮨種を軽くトッピングしている軍艦巻きなどは、口に運ぶと鮨種が落ちてしまうことがあります。そっと持ち上げて、そのまま一口でいただきましょう。
その4 醤油をつける
もし、にぎりに「煮切り醤油」がすし職人の怠慢で引かれていなかったら、しょうがを少量つまんで刷毛替わりに使い、それを醤油に浸してから、すし種の上に引きましょう。にぎりをつまんでから醤油をつけるのは至難の業です。
その5 しょうがをつまむ
しょうがはにぎりの味を切る役目をしますが、食べすぎると口の中が辛くなるばかりです。要所を考えていただきましょう。
その7 醤油にひたさない
酢めしに醤油をつけると、酢めしの味が台無しになります。
その9 にぎりをひっくり返さない
酢めしが人肌の温度なのは、舌に違和感がないためです。
その11 ふたつにちぎって食べない
にぎりは一口サイズになっています。
その6 お茶を飲む
「鮨の後味を切るには、お茶が一番」というのが小野二郎の持論。お茶は熱いので、お水が必要なお客様はお声かけください。
その8 甘いつめに辛い醤油をつけない